こんにちは。今回は描くほどに絵が上手くなる「クロッキー/croquis」について言及していこうと思います。
クロッキーをする道具には、代表的なものとしては鉛筆・木炭・コンテ・パステルなどがありますが、、、
今回は東洋の「墨」でクロッキーをした作品をお見せしながら、なぜクロッキーが重要かをお伝えしていこうと思います。
クロッキーは身体と結びつく│形を捉えるコツ

こちらは鉢に刺さっている花を墨で描いたものです。隅でクロッキーをする人は少ないです。何故なら墨は一般的に習字に使われるものだと考えられているからです。しかし墨は東洋画(韓国や中国の日本画のようなもの)で描画道具としてよく使われます。
クロッキー(croquis)というのは、フランス語で「早く描く」という意味になります。
クロッキーの本質は何かというと「より身体的に描く」といえます。 つまりいろいろ考えずに、即興的に描くことです。
腰を据えてデッサンをするとなると、時間をかけて描きますよね。 ただ、たくさん時間をかけると、パッと最初にそのモチーフを見た時の印象というか、形の流れ・動きが崩れてくることも結構あるんですよね。
だから、クロッキーっていうのまずはその物の形の印象を瞬時に捉える練習に使えます。
長い時間かけて物を描くと「手先で」描くようになってきます。つまりだんだんと恐る恐る、、、慎重に描くようになってくるわけです。
ですが物の形というのは「流れ」が大切です。その流れを捉えるには手先でなく体全体を使う必要が出てきます。私たちが生きるのも体全体で生きていますよね。
なので、、、一気に全体をみて体でその流れを描いていく。つまり身体で絵を描く練習がクロッキーではできるわけです。

草の葉や茎の流れ、、、、、
そういう流れ=形を捉える練習。
長い時間じっくり描くのではなく5分くらいで形捉える練習。
こういった修練は形を捉えるセンスを磨くのにとても役立ちます。
後に、人体や生物や静物や風景にも役立ちます。
クロッキーは内面を描き出す│

こちらは島を墨で描いたものです。
私が以前、韓国住んでいた時に島によく取材に行っていたんですが、その時の島の印象を描いたものです。
クロッキーというのは必ずしも写実的・正確に描くものではありません。
この絵は私が感じた、波の流れ、風、海にぽっかり浮かんでいる島の印象を捉えたものです。つまり半抽象的な作品です。
実はクロッキーは、自分の内面とか感情、言葉では表現できないもの、そういったものを身体を通して描き出す修練にもなるんです。

こちらはさらに抽象化が進んだクロッキーです。
これは波のしぶき、、、波が岩に当たったり、風が吹いて、しぶきが上がりますよね。その激しい感じ、そ荒々しさという抽象的なもを捉えているクロッキーです。
クロッキーは抽象画の練習にも最適なのです。
繰り返し描くことで、あなたの将来の、油絵・水彩・デッサンにも必ず役立つと思います。
沢山失敗してもいいです。もしろ失敗が沢山出来るのがクロッキーのいいところ。
クロッキーは五感全てで描く
やはり、、表現というのは、目で見たものや、心で感じたものを描いていくもの。
しかしそれを手先だけで描こうとすると、感じているものを表現するのに不足かもしれません。
感じるということは、五感、六感、身体全部と関わってくるわけですから、手先、手首、肘、肩、腰、脊髄など、こう全体の動きと関わってくると思います。
そういう意味で、もっと即興的に、 あんまり考えずに、、頭で描く(intellectual)というよりは、もっと体全体(physical)を使って描くというイメージで捉えたらいいんじゃないかと思います。
素早く形を捉えたり、
自分の感情を捉え表現してみる、
ということを何枚もやってみるが大切だと思っています。
ということでデッサンの練習と合わせて、クロッキーの練習をぜひ挑戦してみてください。
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