水彩で学べることとは何でしょうか?
デッサンと水彩の違いは色彩を使うところにあります。デッサンを気が狂ったように描いても色を勉強することはできません。そこで色の研究を楽にすることが出来るのが水彩です。 油絵よりも水彩の方が簡単に研究できます。 今回は色にスポットを当てながら、描写する過程を見ていこうと思います。
レモン以外の背景を先に描く

今回は最初にレモンを描かずに、レモンの周りから描いていきます。
背景の緑っぽいグレーはインディゴに黒を混ぜています。 おおまか同じ色を左手前のリンゴの影にも入れました。 そして真ん中のレモンの影にはバイオレットを使いました。
そしてテーブルはパーマネントイエロー、パーマネントオレンジで決めていきます。

先の段階でにじみ効果でボワーと影をつけてたんですけど、その上にくっきりと影を描いていきます。 色はさっき作っ同じ色ですが、重ね塗りでシャープに影を描きました。 これでさっき描いたボワーッとしたところとシャープなところが2つ見え、影に変化がでて面白さが表現できます。
レモンを描く│黄色系の色

次にメインのレモンです。
レモンっぽさを描くために多くの色は使いません。
パーマネントイエロー1色で最初は描いていきます。
この時に大きく2色に明暗を分けて描きます。
暗い部分はパーマネントイエロー+イエローオーカー+少し黒を混ぜて彩度を落とします。
(影に黒だけを混ぜる濁ってしまうのでオーカーも混ぜました)

さらにレモンを描写します。
つまりもっと暗い部分も先の色に黒を混ぜて描いていきます。部分的にバーントシェンナも混ぜて色味を増やします。このようにレモンに光が当たっている感じを描写しましょう。
完成│色に注目

こちらで完成です。
先の写真はタブレットで撮り、この写真はギャラクシーの携帯で撮影しました。 ャャラクシーで撮った方がうまく色が出ています。
今日のポイントです。
これを見てわかるように結構カラフル(色幅が広い)です。
黄色、紫、青、緑がみえます。
緑っぽく見えるところは下地の黄色の上に青が重なって緑に見えるわけです。
一番目立たせたいところはレモンだったので黄色を目立たせて描き、コンセプトを明確にしました。
影の方には青とか紫とかを使ってみるとレモンとの対比で絵が綺麗に見えます。
こういった色使いをいろいろ試してみながら絵を描けるのが水彩の魅力です。 色を使うパートは絵を描く上での醍醐味なので、 デッサンだけではなく、水彩も学びながら絵画力を高めていったらいいと思います。

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