「手のデッサンが上手くなりたい」「イラストで自然な手を描けるようになりたい」というご要望をよくいただきます。手は顔と同じく人の表情や感情も伝える大切なパーツであり、形が造形的に複雑で描くのが難しい部分でもあります。この記事では、そんな「手の描き方」の基本をシンプルに解説し、「動画」も合わせて、デッサンやイラストに役立つコツをご紹介します。
ポーズA│構図→関節→肉付け

①先ずは大まかなポーズ(構図)を掴みます。大きな丸で捉えると分かりやすいです。
これは画材屋で売っているポーズ人形の手の部分と似ています。

⓶次に骨(関節)の位置を掴みます。指の関節の位置関係が超重要です。これでプロポーションが決まります。

③最後に肉付けをします。手の皮膚の盛り上がり、筋肉を捉えます。
この順序でリアルな手を描くことが出来ます。
ポーズB│構図→関節→肉付け

①大まかなポーズ(構図)を掴みます。大きな丸(楕円)で捉えます。
手首がどれくらい曲がっているのか捉えます。

⓶骨(関節)の位置を掴みます。骨・関節については解剖学の知識があると役に立ちます。
→解剖学の記事はこちら

③最後に肉付けをします。この描く流れをで習得していきます。
手を描く三つの手段と長所短所│実際のデッサン(鉛筆・木)
①自分の手をみて描く
⓶写真を見て描く
⓷モデルの手を見て描く
ではどのような資料を基に手を描いたらいいでしょうか?
練習方法はこの3つになるでしょう。長所短所踏まえ紹介していきます。
①自分の手を見て練習
長所:本物を見て描けるのが最大のメリットです。しかも無料。実物を見て描くのは素描のレベルアップに最適。
短所:手が疲れます。そしてポーズに限界があります。

⓶写真をみて練習
長所:気軽にどこでも練習できます。Pixabayなどの無料のフリー素材などで手の写真が沢山公開されています。
短所:写真を見るので立体感があまりない
⓷モデルの手を見て練習
長所:実際の手を集中して描ける。疲れない。できればこれが一番描きやすいです。
短所:いつもモデルがポーズしてくれるわけではない/お金がかかります。

イラストはデッサンが出来れば描ける
イラストはデッサンの応用になります。イラストとは現実を単純化して描いているので、基は現実から来ています。
ですので現実を描ける力、形を捉えるデッサン力がアップすれば、イラストにもそのまま応用できます。


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