今回は「東洋画風に虎」を描いていこうと思います。
2025年は虎年でしたね。 今年も終わりそうですけれども、象徴的に虎を描いていこうと思っています。
東洋画や日本画の特徴は絵に平面的な描写を取り入れているところです。 今日はものすごくリアルに虎を描くわけではないですが、 描くポイントを押さえ描いていこうと思います。
鉛筆で下描き/形をとる

まずは下描きです。ここは普通のデッサンと一緒です。 鉛筆で虎のプロポーションを取ります。
人物を見るのに慣れている私達は動物を見るのに慣れていませんが、客観的に虎のプロポーションを見て掴んでいきましょう。
大きな明暗をつける/大きく3色に分ける

いつもと同じように明暗をつけていきます。
この時にポイントとは左から光が入ってくるということですね。 だから左を向いている面は明るくなります。 ですがトラの背中(上のところ)の面は側面になるので中間色になります。 とりあえずこの2色に分けていきます。

そして次は、トラの上の背中のところをもっと暗くしています。 後ろの左側の足がちょっと丸みがあるので、そのくぼんでいるところも暗くしていきます。 トラの顔の部分は一番手前に出てきているので結構暗くなります。

水彩っていうのは乾くと色が結構明るくなっちゃうんですよね。 だから思った以上に濃くならないです。 なので重ね塗りをして、背中や顔の鼻の周りや手前の足の部分をどんどんコントラストを出していきます。 水彩でコントラストを出すにはとにかく重ねて重ねてて色を出していきましょう。
細部を描く/模様・ひげ

次に顔の模様を描きます。
やっぱり虎はこの模様が特徴的ですよね。
これを、本来は水墨画の隅を使うんでしょうけど、
今回はアイボリーブラックを使って描いていきます。
実は日本画の筆で描くといい感じになります。
虎の顔の模様を描き、しっぽの模様も描きます。
ポイントとして描くところは顔なので、ここを描かないと一向に絵にならないんですね。後回しはよくないです・

次に、髭を描きます。
これはチタニウムホワイトを使って描いていきます。
細い線を描きたいので、日本画の筆を使っていきます。 水彩のナイロンの筆だとなかなか細い線が出ないんですけど、日本画の筆を使うことで細い線が出ます。

最後に虎の目を、画竜点睛で描き入れます。龍の目を描き入れるようですね。魂を絵に吹きましょう。
東洋風にサインを入入れる

プラスアルファですが、サインを書き入れます。
サインというと英語で入れる場合が多いですが、東洋風なサインを入れてみます。
アイボリーブラックと、バーミリオンかなんかで書きました。 4文字熟語なんかを入れるとさらにオシャレになりますね。

こちらが完成作です。 墨を使わなくても水彩で描くことが出来ました。
東洋画や日本画はこういった線で描く面白さがありますよね。皆さんも機会があれば挑戦してみてください。

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