東洋画風に虎を描く/水彩スキアップル

オンライ絵画教室用に水彩で描いた虎

今回は「東洋画風に虎」を描いていこうと思います。
2025年は虎年でしたね。 今年も終わりそうですけれども、象徴的に虎を描いていこうと思っています。

虎(とら)とは?
ネコ科に属する大型の肉食動物で体長は2〜3m、体重は100〜300kg
・単独で行動する単独行動のハンター
・生息地はインドや東南アジア、ロシア極東などのアジア地域
・主にシカ・イノシシなどの中型〜大型哺乳類を捕食

中国では、、
古代から現代まで力・守護・威厳を象徴
「百獣の王」とされ、邪気や悪霊を追い払う存在

東洋画や日本画の特徴は絵に平面的な描写を取り入れているところです。 今日はものすごくリアルに虎を描くわけではないですが、 描くポイントを押さえ描いていこうと思います。

目次

鉛筆で下描き/形をとる

水彩で描いた虎
大きなプロポーションを捉える

まずは下描きです。ここは普通のデッサンと一緒です。 鉛筆で虎のプロポーションを取ります。
人物を見るのに慣れている私達は動物を見るのに慣れていませんが、客観的に虎のプロポーションを見て掴んでいきましょう。

大きな明暗をつける/大きく3色に分ける

水彩で描いた虎
毛を大きく一色で捉える

いつもと同じように明暗をつけていきます。
この時にポイントとは左から光が入ってくるということですね。 だから左を向いている面は明るくなります。 ですがトラの背中(上のところ)の面は側面になるので中間色になります。 とりあえずこの2色に分けていきます。

水彩で描いた虎
色を重ねて暗く

そして次は、トラの上の背中のところをもっと暗くしています。 後ろの左側の足がちょっと丸みがあるので、そのくぼんでいるところも暗くしていきます。 トラの顔の部分は一番手前に出てきているので結構暗くなります。

水彩で描いた虎
色を重ねて暗くする

水彩っていうのは乾くと色が結構明るくなっちゃうんですよね。 だから思った以上に濃くならないです。 なので重ね塗りをして、背中や顔の鼻の周りや手前の足の部分をどんどんコントラストを出していきます。 水彩でコントラストを出すにはとにかく重ねて重ねてて色を出していきましょう。

細部を描く/模様・ひげ

水彩で描いた虎
顔・模様を描く

次に顔の模様を描きます。
やっぱり虎はこの模様が特徴的ですよね。

これを、本来は水墨画の隅を使うんでしょうけど、
今回はアイボリーブラックを使って描いていきます。

実は日本画の筆で描くといい感じになります
虎の顔の模様を描き、しっぽの模様も描きます。
ポイントとして描くところは顔なので、ここを描かないと一向に絵にならないんですね。後回しはよくないです・

水彩で描いた虎
ひげを描く

次に、髭を描きます。
これはチタニウムホワイトを使って描いていきます。

細い線を描きたいので、日本画の筆を使っていきます。 水彩のナイロンの筆だとなかなか細い線が出ないんですけど、日本画の筆を使うことで細い線が出ます。

水彩で描いた虎

最後に虎の目を、画竜点睛で描き入れます。龍の目を描き入れるようですね。魂を絵に吹きましょう

「画竜点睛」

「最後の肝心な仕上げ」を意味する。
特に、ほんのわずかな加筆・加工で全体が引き立つことや、物事を完成させる上で最も重要な箇所を指します。 

東洋風にサインを入入れる

水彩で描いた虎
赤で印鑑ぽく?

プラスアルファですが、サインを書き入れます。
サインというと英語で入れる場合が多いですが、東洋風なサインを入れてみます。

アイボリーブラックと、バーミリオンかなんかで書きました。 4文字熟語なんかを入れるとさらにオシャレになりますね。

オンライ絵画教室用に水彩で描いた虎
虎/紙に水彩/2025年

こちらが完成作です。 墨を使わなくても水彩で描くことが出来ました。

描写のコツ

トラの手前の足は、輪郭線を太く描いています。 ある部分の輪郭線をこう太く、濃く描くと水墨画っぽくなります。

東洋画や日本画はこういった線で描く面白さがありますよね。皆さんも機会があれば挑戦してみてください。

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この記事を書いた人

Hisa Gemmaのアバター Hisa Gemma Landscape painter

絵画は人生を豊かにするをモットーに
20年以上絵を描き続けている画家です
アジア・ヨーロッパ・中南米・北米を旅しながら絵画を制作しています
個展・団体展・アートフェアで作品を発表しています
オンラインでの絵画講師3年、美術系学校での講師10年も経つつ
実用的なデッサン・水彩・油絵スキルと絵画制作とアート業界を通じて得た経験談やインスピレーションを共有しています。
絵を描き、人生のスパイスになれば嬉しいです

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