今日は、水彩のパレットの作り方をお伝えしていこうと思います。
水彩のパレットというのは、ただ絵の具をその時その時にチューブから出して使うものではありません。
そのように直に絵の具を出すときもあるのですが、あらかじめ専用のパレットをしっかりと作っておくことが大切なんです。
小学校の授業などで使っていた、白いプラスチックのパレットありましたよね…..
あれは実はプロの水彩画の世界ではほどんと使われません。
アルミ製のパレットを使う│パレットを作る
●お勧めのパレット
まず、おすすめはアルミ製のパレットです。
特に、外観のデザインが黒いタイプのものがとても使いやすいです。↓(こちら)
中でも、私も使っているホルベインのアルミパレットは非常に優れています。
サイズ感も程よく、丈夫で長く使えます。正直、これひとつあれば十分です。

●絵具の出し方
水彩絵の具は、一度パレットに出して乾かしておきます。
絵の具チューブから間の溝に「ぶちゃっ」と沢山だして乾かします。
そのまま2日ほど置くと、絵の具が固まってきます。
そして、次に使うときはその部分に筆で水を含ませて溶かしながら使います。
これを最初に作っておくと、制作の流れが大変スムーズになります。
これが、最もオーソドックスで、プロの画家も行っている水彩パレットの基本的な作り方です。

色の並べ方│ホルベイン透明水彩がお勧め
次に、絵の具の色の並べ方についてです。
人によって多少異なりますが、基本的には「隣り合う色同士(類似色)」を並べていくのがおすすめです。
色が混ざっても濁りにくいからです。
というように、明るい色から暗い色へと順番に配置すると、隣の色が混ざっても濁りずらいですよね。

パレットには上下の段があるので
●私の色の並べ方
参考までに、私が実際に使っているパレットの色配置をご紹介します。
下段│よく使う色(黄色系・オレンジ系・赤系・紫系・青系)
- パーマネントイエロー(黄)
- パーマネントイエローオレンジ(オレンジ)
- カドミウムレッド(赤)
- クリムゾンレーキ(深い赤)
- バーントシェンナ(茶系)
- パーマネントバイオレット(紫)
- ウルトラマリン(青)
上段│あまり使わない色(青系・緑系)
- パーマネントグリーン(緑系)
- 青緑、ピンクなどの個性的な色
- アイボリーブラック(黒)
- パーマネントホワイト(白) など、、、
このように、自分の制作スタイルに合わせて並べると、パフォーマンスがぐっと上がります。
パレットづくりは、単なる準備ではなく、自分の絵の世界を作る第一歩です。
使っていくうちに「この位置にこの色があると便利だな」と感じたら、少しずつ調整していきましょう。
自分だけの“使いやすいパレット”作り、絵を描く楽しさにつなげていきましょう。
水彩パレットの洗い方とお手入れのコツ
次に大切なのがパレットのお手入れ(洗い方)です。
水彩絵の具は水に落ちやすいです。ですのでお手入れは簡単です。
⓵-基本的に、パレットがそれほど汚れていなければ、
水を含ませた布やティッシュで表面を拭くだけで十分です。
アルミ製のパレットは汚れが落ちやすく、軽く拭くだけできれいになります。
使い終わったあとに軽くひと拭きする習慣をつけると、次の日新鮮な気持ちで絵を描き始められます。

⓶がっつり綺麗にしたい場合は、水道水を使って洗ういます。
1ーパレットを縦にして、水道水が垂直に流れるようにします。
2-水が最初にあたる側に、明るい色(黄色・オレンジなど)を配置しておくと、
洗うときにも色が混ざりにくく、きれい洗えます。


定期的に綺麗にしないと、汚れが溜って何がなんだかわからなります(笑)
新しく作った色も下の色と混ざってしまいます。
定期的にパレットは綺麗に保ちましょう!
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