水彩で梨を描く│色彩を上手く使うには?

梨の水彩画

今回は「水彩で梨を描く過程」をお見せします梨は描きやすいモチーフで、水彩画の練習にお勧めです。色彩をどうやって使うのか、どのようなプロセスで水彩画を描いているのか参考にしてください。

目次

色彩の雰囲気を決定│
梨の陰・影に鮮やかな色を使う

梨の水彩画
陰の中に色味を増やす
梨の水彩画
陰・影の部分に鮮やかな色を入れる

まずは大まかな雰囲気を掴みます。
今回のコンセプトは鮮やかな色を使い、感覚的に描くことです。
まず、背景はグレーではなく、 「コンポーズブルーの青」を使いパステルトーンにもっていきます。背景の暗い部分には「赤・紫系のグレー」を使いアクセントをだします。以下、色彩の参考にしてください。

背景の色
・コンポーズブルー
・カドミウムレッド+インディゴ=濁る
・パーマネントグリーン+クリムゾンレーキ=濁る

梨の水彩画の色彩
色見本表

次に梨の陰(光が当たらず影になっている面のこと)の中に、赤・青・緑などの彩度の高い色を使っています。
以下、陰に使った色です。

梨の陰の中の色
・インディゴ
・バーントシェンナ
・バーミリオン
・パーネントイエローディープ

梨の影は濁った濃い青で描きました。

梨の影の色
・ウルトラマリン+カドミウムレッド=濁った青

梨の明るい部分を描く

梨の水彩画
梨の明るい部分に黄色を入れる
梨の水彩画
梨の明るい部分にオレンジを入れる

梨のハイライトの部分に黄色(パーマネントイエローディープ)を乗せて光が当たっている印象を出します
次にその隣にオレンジ系の色(パーマネントイエローオレンジ)を乗っけグラデーションを作ります。明るい方は温かい色を使うことにより光の感じを描くことができます。また陰の部分に紫(パーマネントバイオレット)を入れます。

梨の水彩画
ハイライト・ディテール

光と影のコントラストを強める│葉を描く│完成

梨の水彩画
梨/紙に水彩/2023

梨の陰に色をさらに重ね塗りして色を濃くます。これによってしコントラストを強めていきます。 先ほどの段階だとコントラストが弱くて光の感じは出ていませんでした。しっかりコントラストを出すことによって光が左から差し込んでくる感じが出てきます

葉っぱも描きます。葉っぱはグリーン系の色を使いつつ影の色には紫も混ぜています。

次に背景の壁を中間色でまとめていきます背景は筆のタッチを生かして、 抽象的に描きました。全体的に梨は描写し、背景は抽象的に描くことにより絵の構成にコントラストを出すことができます。そうすると絵が面白くなりますね。参考にして見て下さい。


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Hisa Gemmaのアバター Hisa Gemma Landscape painter

絵画は人生を豊かにするをモットーに
20年以上絵を描き続けている画家です
アジア・ヨーロッパ・中南米・北米を旅しながら絵画を制作しています
個展・団体展・アートフェアで作品を発表しています
オンラインでの絵画講師3年、美術系学校での講師10年も経つつ
実用的なデッサン・水彩・油絵スキルと絵画制作とアート業界を通じて得た経験談やインスピレーションを共有しています。
絵を描き、人生のスパイスになれば嬉しいです

コメント

コメントする

目次