油絵を始めてみたいけれど、「どの絵具を使えばいいの?」「メーカーによって何が違うの?」
「どのメーカーの絵の具セットがいいかな?」
そんなふうに迷っていませんか?実は私も、絵を始めたころは油絵具のメーカー選びで少し悩んでいたんですよね。
しかし、長年絵を描き続けていくうちに「発色・質感・扱いやすさのバランスが取れている」「これなら初心者でも使いやすい」と思える絵の具やオイルのメーカーや種類が見えてきました。
この記事では、初心者から中級者の方まで安心して使える油絵具のおすすめメーカーを詳しく紹介します。
オンライン絵画教室でもよく質問されるテーマなので、これから油絵を始めたい方はぜひ参考にしてください。
油絵の具のお勧めメーカー&特徴
Winsor&Newton(イギリス)
ホルベイン(日本)
ターナー(日本)
クサカベ(日本)
レンブラント/ ヴァン・ゴッホ→両方ターレンス社(オランダ)の絵の具
マイメリ(イタリア)
신한(韓国)
シュミンケ(ドイツ)
こちらが代表的な油絵の具のメーカーで、初心者からプロまで使われるメーカーです。
油絵を描くとき、どの絵具を使うかで描き心地(絵の具が柔らかいか硬いか)が変わります。
ある絵の具は練り具合が硬い、柔らかいというのがあるのです。つまりそれは好みになります。
ですが、正直これらのメーカーを買っておけば初級者から中級者まで問題なく気軽に描くことができます。
1. ウィンザー&ニュートン(Winsor & Newton)
イギリスの老舗ブランドで、油絵具として世界的に有名です。高価なアーティスト用シリーズと、手頃な価格のシリーズがあります。
店頭でよく見かける1000円前後の大きなチューブは、手頃シリーズにあたります。大きな作品を描く時に、絵の具が沢山必要な場合、そしてコストを抑えたい場合こちらの安価シリーズは使いやすいです。
2. ホルベイン(Holbein)
日本製で安定した品質の油絵具です。練り具合が硬すぎず混ぜやすいです。価格も比較的手頃で、初心者ー上級者まで扱いやすいです。油絵具だけでなく水彩絵の具も大変使いやすいです。
3. ターナー(Turner)
こちらも日本の有名ブランドで、使いやすいです。
4. クサカベ(Kusakabe)
私が昔、愛用していたのがクサカベの油絵具です。
色の発色に深みがあります。初級者から上級者まで幅広く使われています。
5.レンブラント(Rembrandt)
ヨーロッパで人気があります。少し高価です。
練り具合が堅くなく、使いやすいです
6.ヴァン・ゴッホ(Van Gogh)
ヨーロッパで人気があります。少し高価です。
練り具合が堅くなく、使いやすいです
7.マイメリ(Maimeri )
世界的に最も高級な絵の具メーカーです。
作家の友人が、「ホワイトはマイメリだ!」といっていました。
何故かというと高価な白ほど、隠蔽力が高く(つまり密度が高く)白が白く見える傾向があります。
安い絵の具のホワイトは密度が薄く、隠蔽力(いんぺいりょく)が弱く、透明感があるからです。
ですが絵の具の密度が高い分、練り具合は硬いです。
ハイライトには高いメーカーの白がよさそうですね。
8.신한/シナン(韓国)
私が韓国にいたときに使っていた油絵具のメーカーが、「シナン」です。
韓国の多くの美術作家にも愛用されており、特徴としては価格が手頃で使いやすい(柔らかい)。大きな作品、例えば100号キャンバスに油絵を描く場合、絵の具のコストはかなり高くなります。ですが、シナンは認知度もありつつ、価格が比較的抑えられているため、韓国の作家によく使われています。
実際に使用していて、今のところ色落ちや劣化などのトラブルを感じたことはありません。そのため、初心者から中級者の方まで安心して使える油絵具としておすすめできます。

初心者にとって大切なのは「メーカー」よりも「絵の具の硬さ」と「発色」
これから油絵を始める初心者の方にとって、どのメーカーの絵具を使うかは、実はそれほど重要ではありません。
大切なのは、「絵の具の硬さ」と自分好みの「発色」です。そしてメーカーよりも絵を描く力の方が大切になります。メーカーにこだわりすぎるよりも、まずは描きやすさ重視することをお勧めいたします。
また、メーカーにより絵の具の色が少し違います。
ですので自分に魅力的な色を見つけることが油絵を楽しむことに繋がるでしょう。

もちろん、価格の高い絵具は品質が安定していることが多いですが、最終的には自分が「描きやすい」「この絵の具で描きたい」と感じるかどうかが最も重要だと思います。
安価な絵の具は練習用にはいいけど、本格的な作品には注意
油絵を始めたばかりの方の中には、ダイソーなどで手に入る安価な油絵具で十分だ!
という方もいると思います。実際、練習用として使う分には十分役立ちます。
ただし、注意点もあります。それは年月が経った後の状態です。上述した有名メーカーの絵の具は大きな問題は起きないと思いますが、安い絵の具は、長期的な耐久性や発色で差が出る可能性が高いです。
例えば、何年も経った後に、隣り合う色同士が互いに影響し合い、隣の色が隣の色を吸収してしまったり、
発色が落ちてしまうことがあります。また、ひび割れしやすいなど、作品の保存性にも影響する場合があります。

そのため、練習段階では安い絵具でも十分ですが、
本格的に作品を描きたい場合は、ある程度認知度のあるメーカーの絵具を選ぶのがおすすめです。展示会に出品する、販売する作品、長く残したい作品などですね。
→次回は油絵具のオイルやパレットや筆についてお伝えしたいと思います。
絵具の選び方を知ったら、あとは描き続けることが大切です。
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