こんにちは。油絵でキャベツを描いた作品はほとんどみかけないのですが、
今日は「キャベツのある静物画」と「林檎のある風景画」を紹介します。
水みずしさを出すための技法

こちらがキャベツ達が黒い布をひいた台の上に乗っている風景を描いたものです。2001年作。キャベツの特徴ってその半透明な緑っぽさだと思うのですが、その「田舎っぽい水みずしさ」がコンセプトです。
描いた当時は田舎っぽさが予想外にでたので、あまり気に入っていなかったのです。なぜかというとデフォルトで田舎である長野県で描いたのにさらに、田舎っぽさがででしまうと困るからです。
ですが後で見るとコンセプトがはっきり出ていて構図も思い切りがあってよかったと思います。

これは拡大したディテールです。当時、絵の具の上に、絵の具をかすらせて乗っけて質感をだす技法にハマっていました。そのためには下地がある程度乾いていないといけません。多分この絵の下地はオレンジっぽい色で描いたと思います。そして、緑にちょっと白を混ぜたような不透明な色を、かすらせて描写していっいたんです。

かすらせるのに使ったのは、ナイロンの平筆です。ぶ豚毛だと、かすらせるって感じが出なくて、ナイロンの平筆をつかいました。当日つかったその筆は記念井に今も捨てずにもっています。
前回の記事で、キャベツのデッサンに触れたんですけが、油絵でもコンセプトとキャベツらしさが出たんじゃないかなと思います。
おつゆがけで描く林檎

こちらは少し奇妙な風景です。真ん中の透明な入れ物は大きめのビーカーなんです。その中に、林檎が入っている状況です。で、後ろの、遠くに見えるのは壁でその上にガラスのある窓があったんですが、そこに自分で林檎を置いて描きました。
コンセプトは「広い空間、静物画でも奥行きのある風景のような静物画」でした。
構成的油絵。

当時、そんなに油絵の技術があったわけでもなく、それでも1枚1枚かなり気合入れて描いてたんですけども、この絵ではなかなうまくリンゴが描写できたわけじゃないです。立体感がおかしかったり、形がいびつだったりしていますが、それなりの面白さっていうのが出ていると感じます。
このビーカーの外に林檎が透け見える感じを、出すのに苦戦してですね、歪でみえる感じを当時なりに頑張って描いていました。

手前のリンゴは、「おつゆがけ」という技法で描いています。
クサカベの「グレージングオイル」か「ペインティングオイル」をグレージングしたような気がします。薄くクリムゾンレーキ(濃い赤紫)を重ねていますね。
リンゴって皮がテカってるじゃないですか。あのツヤツヤ感を、このグレージングで表現しました。
絵のリアリティーは昔の絵も今みるように記憶が感じられるところだと思います。そういう意味で、上手い下手にかかわらず、一枚一枚、気合入れて描くことに価値があると思います。



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