こんにちは。絵画の醍醐味に質感表現があります。世界にはいろんな質感のものがあり、それがそのものをたらしめ、面白くしています。ところで「静物画」は質感を表現して、絵の技術をアップさせるのにとても修練になります。
いろんなものの質感を一つの絵の中で描くコントラストのバランスだったりとか、ハイライトがあるないだったりとか、固有色とか、周りの色をどれぐらい反射するとかを比較する力が付きます。
今日は油絵で描いた作品をみせながら、質感表現について考えていきます。
ツルツルしたもの・水の表現・柔らかいもの

今回は前回に引き続き、静物画を描くコツや醍醐味を語っていきます。
この絵は「男の足(ボルゲーゼの闘士)の石膏像」のある静物画です。
全体の基調色は黄緑とオレンジです。

この足の像はピカソが青年期に描いていましたね。
石膏に白に紫や黄緑が反射している様子を工夫しています。影の部分にも青みや紫を入れることで空間に広がりが出ます
「石膏像の質感」と面白さって時間が経って砂ぼこりがついてたりして茶色くなってたり、周りの色が反射して、いろんな色味を帯びてくるところです。

右側にはポットがあります。
この白いポットも周囲の光を反射するのが質感なので、紫や黄緑を入れています。
そしてハイライトがあるということです。ツルツルしているのでてっぺんにハイライトが入ってきます。

で、下のこれですね。今日のポイント。
ここを見せたかったんですが、透明なもの、水の表現、そして果物。
透明なボールに水が入っていて桃が浮力で水面に浮かんで、半分頭が見えている。面白い状況です。透明なんで、中に入って桃は見えるんですよ。ボールの下にはハイライトが出来ています。そして水の水面にもハイライトが出来ています。
質感表現は頭で計算することはできないので
じっくり観察するのが近道ですし、面白いです。

これは赤い毛糸です。上のモチーフは硬い系でしたが、これはとても柔らかい質感です。
そして反射光が強く入りません。光を吸収しているような質感です。コントラストが強くなったりしないのです。つまり、中間色のトーンの幅の中でこれを描いていく必要があります。これが毛糸の質感になってくるわけです。
油絵は色とオイルが使えるので、デッサンよりも本物そっくりの質感に描けます。
本当に近づけることで観察力が上がるので
油絵に興味があればぜひ挑戦してみてください。


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