デッサンで一番大切なことは何なのか?
こんにちは。皆さんはどんなデッサンを見た時に「このデッサンは魅力的だなぁ」と思うでしょうか?デッサンというといろんなスタイルがありますよね、写実的なデッサン、ドローイング的なラフなデッサン、妙にコントラストの強いデッサンなど、、
ただ、私の考えは、「コンセプトを感じるデッサン」というのが一番魅力的だと思うのです。
例えば、「見えたままに写実的に描く」っていうのも大切なんですけど、それを超えた何かが絵の中に感じるのかどうか?というのが最も重要だと思っています。
そこで今日はその一つのコンセプトとしての「光を描く」ということについて考えていこうと思います。
「美」が先か、「描くこと」が先か?

こちらのデッサンは「手の石膏像」を鉛筆でデッサンしたものです。
実はこの手は、石膏を作るためのなんかゴムみたいなのがあるんですけど、それに自分の手を入れてかたどり、石膏を流して鋳造したものなんです。だからこれ私の手なんですよね。
手のデッサンは普通は自分でポーズをしながら描きますけど、これは自分の手を実際に360度動かしながら描けるという面白いモチーフです。
ところで、このデッサンこそまさに光を意識して描いたものです。右上から光(蛍光灯の光)が差し込んできて、白い石膏像にあたり床に影が落ちている。その場面です。
「何が綺麗なのか」ということを感じて描くことはデッサの本質だと思います。「ただなんか描く」というのは至極受動的な姿勢だと思うんですよ。
やはり、目の前にあるものが面白く魅力的で綺麗だからこそ描きたいと思うんですよね。
順番で言うと目の前に「美」というものがあり、それを描くっていうのが本来の順番だと思うんですが、逆になっちゃうケースがあります。
つまり、描くことが目的になってしまって、「美」というものが後に来てしまうケースですね。
これは例えで言うと「Ipad第12世代を買いたい!」という目的が後に来て、なんでもいいから買いたい!という行為は先に来ている状態とも言えます
描く部分と、描かない部分

次に、描くときのポイントとコンセプトについて語っていこうと思います。
石膏像は白いですから全体的にトーンが明るくなります。
ところで、絵には描き所っていうのがあります。この絵でいうとこれで指や指の関節、手の皺です。逆に、描き所じゃない部分もあります。これでいうと手のサイドの影の側です。
影になっている部分はあんまりディテールが見えません。また人は影の中にあまり興味を持ちません(見ていない)。だから影の中をあまり描いていないのです。逆に、明るい部分は微妙な細部まで見えるので、トーンの変化をよく見て描く必要があります。
影にコンセプトをもたせた

もう一つの描きどころはこの落ち影でした。
何故か?というと床に落ちてる影が綺麗だと思ったんですよ。
例えば梨なんか果物の影はボヤっとしててそんなに特徴的じゃないんですけど、この場合は指という複雑なもの影が落ちていて、さらに蛍光灯が二つ以上あったので指の陰がダブって見えてとても面白いと思ったんですね。
最初に言及したように絵というものはコンセプトというのが大切だと私は思っています。何を描きたいか?が目的としてあって、結果としてそれを写実的に描くなり、半抽象的に描くなりするというの本質的な流れだと思います。
今回は「美」と「目的」と「光」について考えていきました。
デッサンをする時には一度立ち止まってじっくり見、光や美を感じた後に描いてみることをお勧めします。



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