こんにちは。前回に続き工業製品のデッサンのコツをお伝えしていきます。
今回は三つのモチーフ、スパナ、ドライバー、電球のデッサンを紹介します。それぞれの質感が違うので、描くポイントも少し変わってきます。では見てきましょう。
スパナのデッサン│金属の描写

これはスパナ(spanner)です。
「合金鋼」でできていて表面に「クロムメッキ(電気メッキ)」という薄い金属の膜が貼り付けられています。つまり銀色に輝いてみえるやつですね。

とりあえず、、、
このような金属のモチーフを描くポイントは明暗のバランスを捉えることです。
全体的に色が明るく(銀色)ツルツルしていますから、中間色(スパナの上の面)を明るく描きます。そして暗いところはピンポイントで暗くなってきます。
鉄の質感はこういったコントラストの幅が大きくなります。そこを捉えましょう。


上の光の当たるフラットな面はところは全体的に明るいです。そして手前の側面も床の光が反射して全体的に明るくなっているのが分かります。



あとは硬いものなので、硬い鉛筆を使うのがいいですね。
柔らかい鉛筆を使うと鉛筆の粉がボソボソしてきてしまうので硬くないように見えてしまいます。
でも一番重要なのはどこを明るくしてどこを暗くするのか?=コントラストのバランスを整えることです。それだけで鉄らしさが出ます。
。
ドライバーのデッサン│鉄とゴム部分の描写


次にお見せするのはドライバーです。
ドライバーって人気ないんですよね。
時々描かれるんですけど、形がとりづらいので、いろんな人に嫌われるモチーフです(笑)。ですが描くとザ・工業製品感があって絵のアクセントになります。



ポイントとしてはます形です。
鉄が「中心軸」にあってその周りにゴムが付いてるという「中心軸が曲がっていない形」を捉えることが大切です。
次に、質感を二つに分けて考えることです。先っちょは鉄できていって、手元はゴムでできています。その質感を描き分けましょう。





①鉄(銀色)でできている先の部分は全体的に明るくなります。でも暗いところは結構暗くなっています。そのコントラストを押さえると鉄に見えます。
②手元のゴムの部分の質感は、、、、
硬さでいうと中間ぐらいの硬さになります。
鉄が一番硬いとすると、一番柔らかいのが布とかね豆腐ですかね。
で、、、ゴムはだいたい中間ぐらいになると思います。
なので中間くらいの硬さの鉛筆を使うとそれらしくなります
③また、ゴムは鉄のようにコントラストが強くなりません。はっきり暗いところ明るいところの差が出ないんですね。つまり、、グラデーションの変化をゆるやかにしてあげるゴムらしい質感に見えてきます。
電球のデッサン│透明なモチーフ


今日の三つ目は電球です。
電球というとテスラしか思い浮かびません。あとは、アインシュタインが千回失敗して発明したという人生教訓ですか。
電球は透明ですから中のものが見える必要があります。ここでいう「フィラメント」ですね。



電球のガラスの部分のハイライトは明るいので紙の白を残していきます。
そしてこのガラスは透明なので全部明るい中間色になります。その明暗のバランスを捉えるだけで透明なガラスに見えます。





次に電球の先の部分です。ここは「アルミっぽい感じ」でできてるじゃないですか。
アルミは銀色なのでハイライトは紙の白、中間色はかなり明るい中間色になります。
そして先っぽは固有色が黒なので、ガッと暗くしてあげます。
つまり、、
今日の結論は、ものの質感はこのコントラストと明暗の移り変わりのバランスで見えてくるということです。それにより、それが透明なのか?鉄なのか?ゴムなのかという違いをかき分けることができるんですね。



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